レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
いつか、こうなることは予想してた。
お気楽に生きてきたわけではなかったし。
覚悟がなく、レンタル彼女を始めたわけでもなかったし。
きっかけは伊織の客だったけど、でも伊織がただ貧乏くじ引いただけであって。
他の誰かが同じことしても、全然おかしくなかったんだ。
だから、私は伊織を責める気なんてサラサラない。
警察に通報されて、事務所に押し寄せてきた時。
頭が真っ白だった私に、社長は言った。
「お前は私に騙されていただけだ。
だから、何も心配することない」
その一言で直感した。
社長は、一人で何もかもを背負う気なのだろうと。
私だって、経営者ではなかったけど当事者なんだ。
強要されてたんじゃない。
自ら進んで働いたのだから。
だから、私も罪を背負う必要があるだろうと思った。
お金を支払えば、釈放されたかもしれない。
だけど、私も社長もそんなことはしなかった。
これは、自分の罪なのだから。
お気楽に生きてきたわけではなかったし。
覚悟がなく、レンタル彼女を始めたわけでもなかったし。
きっかけは伊織の客だったけど、でも伊織がただ貧乏くじ引いただけであって。
他の誰かが同じことしても、全然おかしくなかったんだ。
だから、私は伊織を責める気なんてサラサラない。
警察に通報されて、事務所に押し寄せてきた時。
頭が真っ白だった私に、社長は言った。
「お前は私に騙されていただけだ。
だから、何も心配することない」
その一言で直感した。
社長は、一人で何もかもを背負う気なのだろうと。
私だって、経営者ではなかったけど当事者なんだ。
強要されてたんじゃない。
自ら進んで働いたのだから。
だから、私も罪を背負う必要があるだろうと思った。
お金を支払えば、釈放されたかもしれない。
だけど、私も社長もそんなことはしなかった。
これは、自分の罪なのだから。