レンタル彼氏 Ⅱ【完結】
ここまで否定してしまうのは、聖に悪いけど…。
伊織を好きじゃなくなる事が本当に難しい。
ふとした時に思い出す。
駅前に来ると思い出すし。
夢で優しく私を抱き締めてくれたりもする。
本当に幸せだった時のことが夢に出てくる。
伊織。
また、きっと会えるよ。
だから、安心して。
伊織が他の誰かを好きになってても。
私は伊織しかきっと、見えないんだ。
「そういえばさ」
聖が思い出したかのように話を始めた。
「いずちゃん、お兄ちゃんいるでしょ?」
「ああ、うん。いるよ。
野球少年から青年になったお兄ちゃんがね」
「まじっ?俺、一人っ子だからなあ。
まあ、従兄弟はたくさんいるけど」
「そうなの?」
「うん、俺の母親五人姉妹なんだよね。
孫、合わせて十人以上。
うちだけだったよ、一人っ子」
「へえー」
メロンソーダを口に含みながら、感嘆の声を出した。
正月とか、集まったら凄い騒がしそうだな。
面白そう。
伊織を好きじゃなくなる事が本当に難しい。
ふとした時に思い出す。
駅前に来ると思い出すし。
夢で優しく私を抱き締めてくれたりもする。
本当に幸せだった時のことが夢に出てくる。
伊織。
また、きっと会えるよ。
だから、安心して。
伊織が他の誰かを好きになってても。
私は伊織しかきっと、見えないんだ。
「そういえばさ」
聖が思い出したかのように話を始めた。
「いずちゃん、お兄ちゃんいるでしょ?」
「ああ、うん。いるよ。
野球少年から青年になったお兄ちゃんがね」
「まじっ?俺、一人っ子だからなあ。
まあ、従兄弟はたくさんいるけど」
「そうなの?」
「うん、俺の母親五人姉妹なんだよね。
孫、合わせて十人以上。
うちだけだったよ、一人っ子」
「へえー」
メロンソーダを口に含みながら、感嘆の声を出した。
正月とか、集まったら凄い騒がしそうだな。
面白そう。