思い出のきみ
「悪い。待った?」


オレは、息を切らして言った。

沙依は、首を振った。

「どうする?飯でも食う?」


沙依は、また首を振った。


(もう、絶望的だな)

と考えていると、沙依が突然、オレにキスをしてきた。


「私のキスはどう?」

呆気に取られていると、また唇が近づいてきた。

今度はキスに応えた。約2ヶ月ぶりのキスだ。


「私のキスはどう?」


また聞いてきた。オレは、やっとの思いで答えた。


「何も考えられないよ」

沙依は、ニコッと微笑んだ。
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