梶山書店物語〈壱〉
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最近の若い子はわからない。

―おくむ…ら…くん、やめ…いぁ…―

泣き叫ぶ声も泣き顔も今の俺には逆効果だ。

―…んぁ…やめ…やぁ―

「って言う夢を見ました」

「なんつー夢を見てんだ」

奥村くんが珍しく仕事に関係ない話をするから大人しく聞いていたら、なんつー夢だ。

「店長が夢に出てきたのが悪いんじゃないんですか?」

「私のせいか!?」

本当に何なの、この子。
これは完全に被害は私じゃないのか。




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