二人の王子さま
「え・・・・・・?」
遊馬さんの頬が少しだけ赤く染まっていた。
「だからと言って何がしたいわけではない・・・と言ったら嘘になるな」
遊馬さんは苦笑すると
優しく唇を重ねてきた・・・
「ん・・・・・・」
二度目のキス。
優しくて、全然嫌じゃない。
「・・・これくらいは許して欲しい」
「・・・」
真剣な表情であたしを見つめる遊馬さん。
あたしの顔がどんどん赤く染まる。
「あ、あ、あたし、まだ遊馬さんに会ったばかりだし・・・」
手をぶんぶん振ってそう言うと、遊馬さんは、はぁ、と溜め息をついた。
「好きになるのに時間は関係ないと思うが・・・?
まぁいい。俺を好きにならせればいいのだな」
遊馬さんはニヤリと笑うと、風呂に入ってくる。と言って部屋を出て行ってしまった。