愛のうた。
気がつくと涙がボロボロ溢れてた。

それに気がついた尚さんは歌うのをやめて、私に近寄る。


「どうしたの・・・!?
沙知ちゃん」


元彼を思い出したなんて言えないよ・・・



「か、感動しちゃいました」

「へっ・・・?感動?なら良かった・・・具合が悪いかと思ったよ」




そう言うと尚さんの手が私の額に触れる。



「ちょっと暑いな。いったん外に出ようか?」

尚さんが私の手を引く。



「でも、飲酒運転ヤバいんじゃ・・・」



「俺、酒飲んでねーから大丈夫!
ダイチー!!俺と沙知ちゃん、ちょっと外でるわ」

「おうっ!!」



私は尚さんに腕を引っ張られ、カラオケボックスから出る。



そして、車の助手席に座る。



「どこに行くんですか・・・?」

「俺の気に入ってる場所」



尚さんの気に入ってる場所・・・?



一体どこなんだろう。




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