志緒少々

そんなこんなでまたしばらくコテから離れていたのです。

だって上手に巻けないんだもん。

夜のにおいがするらしいし。

もはやそれって私がこんな顔をしている限り避けられない壁なんじゃないだろうか。

理想はいわゆる「さざなみパーマ」なんですけど、

螺旋状に巻くコテじゃさざなみ作れないし。

半ば諦めていたわけです。

ある日、ショッピングをしていた時のこと。

入ったショップには、さざなみパーマ的なウェーブヘアをしていた店員さんが3人もいました。

そのうちの一人に愚痴る志緒。

「私もそんな髪型にしたいんです。でもパーマかけると痛んじゃうし……」

するとお姉さん、

「私もストレートですよ。巻いてるんです」

なんて言うじゃありませんか!

さっそくインタビュー開始ですよ。

「どうやって巻いたらそうなるの?」


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