君が恋に落ちるまで。




「 ・・・・ごめんね 」




自分がつけたであろう、
彼女の首筋に残る
複数の痕に触れながら
謝ると、




「 悠也さん・・・あたし、
  いつまでも今のままで
  居るつもりはありません 」




そう言って、俺の指に
自分の指を絡めて、
悲しそうに微笑んだ。




「 慧との関係も今じゃ曖昧に
  なってしまったけど、ちゃんと
  全部答えを出します 」


「 ・・・うん 」


「 だから、待っていてください 」




首を傾げて俺に笑いかける彼女が
愛しくて、・・・愛しくて、








「 ・・・うん、待ってるよ 」





彼女を引き寄せて、
強く抱きしめた。






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