引っ込み思案な恋心。-3rd~final~
08☆後悔のない体育祭を

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「え!?あかねちゃん、学校休んでるの?」



「…らしーよ。もう3日目だって。体育祭の練習もかなり進んでるのに、どうするつもりなんだろね」



「3年って、恒例の応援合戦あるよな?アレの練習出なかったら怒られねーの?俺ならぶっ飛ばしてるな」



「拓…。相手女子だよ?」






9月が始まると、毎年恒例の体育祭の準備も少しずつ始まっていく。





私は今年は去年できなかった綱引きと、長縄跳びに出ることになった。





あーさんも私と同じ綱引きと、障害物競争に出場予定。





拓はもちろん徒競争と最後の学年別リレー。







毎日放課後になると体育祭の出場種目の練習をグラウンドで行ってるんだけど、拓と同じ徒競争とリレーに出るあゆが、たまたま拓と私が話しているところに入ってきて、さっきのあかねちゃんの情報を教えてくれた。






「ところで多田。5組はリレーの練習しなくていーのかよ?ヨユーだな」



「1組こそ。いくら全国レベルの速さを誇る瀬川がメンバーにいるからって、練習手ぇ抜いてていーわけ?バトン落としたら順位なんて簡単にひっくり返るわよ」



「1年の時にバトン落とした多田に言われたくねーんだけど」



「ほっといてよ!あれは事故よ、事故!!」



「俺がアンカーじゃなかったら4位だったぞ、全く」



「うるさいわねぇ。2年も前のコトいちいち持ち出さないでよ!」






二人の口ゲンカはクラスが替わって1年半近く経っても相変わらずなんだけど…





あかねちゃんが3日も休んでるのか。





やっぱりウワサを気にして学校に来づらい…のかな?





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