引っ込み思案な恋心。-3rd~final~





「あ、あの…、杉田さん、私のこと…覚えてない?蘇我麻美(そが・あさみ)っていうんだけど…」



「えっ…?」






彼女…、蘇我さんは、私のことを知ってる???





やっぱり、どこかで見たかもしれないって思った感覚は嘘じゃなかったんだ…!





でも、どこで蘇我さんと接点があったのか、まるで思い出せない……。





私ってホント、こういう記憶力はないんだよね。。。






「ごめん…、見たことある気はしてるんだけど…」



「2年の時の合唱コンクール。私も実行委員だったんだ」



「え?そう……だったっけ?」






確かに私には、2年の冬にあった合唱コンクールで、不本意にも実行委員に選出されてしまったという思い出がある。





あの時は自分の仕事に必死で…、ななっぺも2年連続で実行委員で、色々とアドバイスやフォローを受けながら何とかこなしていたから、正直他の実行委員の人まであまり見ていなかった。






「へぇ〜。合唱コンクールの実行委員同士かぁ。面白いつながり〜」



「てかイルカ。杉田さんに忘れられてんじゃん!」



「存在うっす〜」






そんな私達の会話を聞いていた西田さんと間山さんが蘇我さんをからかい始めた。





…というか、さっきから何か違和感を感じる。




この3人の会話に……。





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