のたお印の短編集
「何嫌がってんだよオラァッ!」

怒声を上げる男子。

「今日はこれだけで勘弁してやるっつってんだ!おとなしくやれや!それともこないだみてぇに、歩いて帰る気力もなくなる程ヤラレてぇかっ?あ゛ぁ?」

恫喝すれば萎縮し、抵抗できなくなる。

度重なる執拗なイジメで、男子生徒達は雛罌粟の性質をよく見抜いていた。

気丈に反抗したり、誰かに助けを求める性格ではない。

それ故に、彼女を相手に何人のクラスメイトが女の身体を知った事か。

雛罌粟のクラスの…いや、学年の男子の3分の1が、彼女と肌を重ねていた。

しかも無理矢理に。

< 3 / 210 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop