のたお印の短編集
蹴りによって間合いが広がる。

その距離を詰めるように、再びナイフによる刺突を連発するアリッサ。

最短距離で放たれ、斬撃よりも見切りにくい刺突は、必殺の一撃として軍隊のナイフ術では多用される。

同じナイフで刺突を弾き、回避しながら、省吾はアリッサの出足をローキックで打つ!

「うっ!」

男女の体格の違い、加えて長期間のジャングル生活による体力の消耗。

アリッサの膝が、一発のローキックでガクリと落ちる。

その隙に。

「ぐはっ!」

省吾の高速低空タックルが、アリッサを地面に薙ぎ倒す!

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