愛をくれた神様

裏をめくる。内容を目で追う。

う~ん…

僕は頭を抱え、ハガキをおくと、冷蔵庫からビールを出した。 ビールはあまり好きではないが、アルコールを体に入れないと夜は落ち着かないのだ。

玄関のチャイムがなる。出ると彼女が立っていた。

「こんばんわ。」

彼女は言い、僕の手元にあるビールを見た。

「…。」

やばいなあ。メール返さなかった事、言われるよなあ。と思ったが、僕は言った。

「上がりなよ。」


ろくに連絡しなかった僕を、彼女は責めもせず、台所でせっせと料理を作ってくれた。 ハガキと彼女の訪問で疲れを忘れた僕は、ぼんやりとした頭のまま、彼女の横で、パスタの麺をゆでていた。

にんにくを、オリーブオイルでいため、賞味期限が一日切れたベーコンをいやというほど焼き、トマトの缶、ほうれん草とキノコを大量に入れ、パスタの麺をいれると、晩御飯ができた。

彼女のためにサイダーをあけ、乾杯をした。彼女は明日の授業は昼からなの、だから今日は来たのだと言った。 目がキラキラしていて、うらやましいな~と思った。

「このハガキどう思う?」

僕は彼女に、それを見せた。

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