廻音
「…柚子姫ちゃん。春陽さん。」
「廻音ちゃん!」
バンッと伸ばした柚子姫ちゃんの掌を、二人の間の壁が拒絶する。
悔しそうに唇を噛んで、柚子姫ちゃんは腰を下ろした。
「廻音ちゃん。ちゃんと御飯食べてる?
駄目だよ。どんな状況だって、ちゃんと食べなきゃ。
また痩せたんじゃない?元々細っこい躰が…もう…心配かけさせないでよね。」
柚子姫ちゃんは随分無理をして笑った。
「廻音ちゃん。君なら大丈夫だって信じてる。
絶対にまた俺たちの所に戻っておいで。
ずっと待ってるから。」
どこまでも優しい、なんて強い人達なんだろう。
なのに私、涙も出ないのよ。
ねぇ、一体何が「大丈夫」なの。
「廻音ちゃん!」
バンッと伸ばした柚子姫ちゃんの掌を、二人の間の壁が拒絶する。
悔しそうに唇を噛んで、柚子姫ちゃんは腰を下ろした。
「廻音ちゃん。ちゃんと御飯食べてる?
駄目だよ。どんな状況だって、ちゃんと食べなきゃ。
また痩せたんじゃない?元々細っこい躰が…もう…心配かけさせないでよね。」
柚子姫ちゃんは随分無理をして笑った。
「廻音ちゃん。君なら大丈夫だって信じてる。
絶対にまた俺たちの所に戻っておいで。
ずっと待ってるから。」
どこまでも優しい、なんて強い人達なんだろう。
なのに私、涙も出ないのよ。
ねぇ、一体何が「大丈夫」なの。