廻音
「おい。お前、人間か?
…愚問だったなぁ。俺が悪かった。人間なわけないよな。お前が人間だと言うのなら、今此処で腹を裂いてもいい。
害悪、害虫、害虫以下の生ゴミが。
お前みたいな奴がのさばってるおかげで世界は汚れていくんだよ。
世の中の為に、さっさと死ね。」

理解するには時間を要するような事を吐いて、突然私の腕を掴み、歩き出した。

あまりに突拍子もない出来事で、反抗する事も出来ずに従うしかなかった。
< 63 / 213 >

この作品をシェア

pagetop