お前が好きなのは俺だろ?
ブチッと携帯を切った。
バカだ。
こんなイライラしながら、心のどこかで心配してた俺も……
そして、未来と弘也が仲良く微笑んでいることしか頭に浮かばない俺も……
……本当にバカだ。
部屋に入って、窓から外を眺める。
すると小さく玄関のドアが開く音がする。
そしてすぐに階段を上る音が聞こえてきた。
なんでこんなことに一々俺がイラつかないといけないわけ?
俺に惚れているのはあいつであって、俺じゃない。
しかもあいつは俺の妹で、そして俺のこと『王子様』なんて言う、一番嫌いなタイプ。
なのに……
――バンッ
「えっ?あっ、一ノ宮く……うわっ!!」
自分の部屋を出ると、目を大きく見開いて俺を見る未来。