お前が好きなのは俺だろ?
彼のことはすぐに判明した。
あたしと同じ学年で、隣のクラスの一ノ宮玲[いちのみやれい]くん……
良いのは顔だけじゃなく、性格に頭に運動神経……
全てにおいて、パーフェクトだった。
まるで漫画や小説から飛び出してきた王子様―……
そんな彼は、もちろんモテた。
モテまくった。
告白なんて日常茶飯事で、顔を赤らめている女の子の横には必ずと言っていいほど一ノ宮くんがいた。
でも彼が告白にOKしたことはなく、それでも人気があるのは……
――『ごめんね。キミの気持ちに応えることはできない。でも、告白してくれて嬉しいよ』
そう言って、最上級の笑顔をその子に向けるからだ……
そんな笑顔を見たら、誰だってもっと一ノ宮くんの虜になってしまう……
「あの……大丈夫?」
「……へ?」
あっ!また一人の世界に入ってしまっていた!!