お前が好きなのは俺だろ?
よくよく王子様の格好を見ると、あたしと同じ高校の制服を着ている。
ってことは、同じ高校!?
顔に意識が集中していて、気づかなかった……
「立てる?」
「っ///」
差し出されて王子様の右手。
その手に引き込まれるかのように、そっと手をとった……
「じゃあ、行こうか」
っ……
そう言ってあたしの手を優しく笑顔で握り返してくれた王子様に、あたしは一瞬で恋に落ちた―……
………―――――――――
あれがあたしの恋の始まりだった……
もらったハンカチを眺めて「次はいつ会えるかな?」「名前は何ていうのかな?」なんてことに一々胸が弾んだ。
でも考えてみれば分かることだ……
あれだけのイケメンが、目立たずにこの高校生活を送ることができないなんてこと……