お前が好きなのは俺だろ?
弘也の言葉を遮り、未来の腕を引き寄せ、そのまま抱き寄せた。
「え?なんで……」
まさかの俺の登場に、未来は騒ぐこともなく俺の腕の中に収まっている。
「つーことで、未来もらっていくな」
「えっ……?えぇぇぇぇっ!?」
未来、うるさい。
何が何だか分からないという状況の未来の腕を引き、ずるずると引きずるようにその場から去った。
一瞬、弘也の表情が見えた。
あいつは……笑っていた……
……は?
なんでだ?