お前が好きなのは俺だろ?


「れ、玲……。それはどういう意味で……なんだ?」



必死に言葉を繋ぐ父さん。



冷静沈着な父さんらしくない。



でも、それくらい驚きだったんだろう。




未来はまだしも、俺は完璧に未来とのことを隠してきたつもりだった。



必死にいい兄として、父さんと祥子さんを欺いてきた。



だから父さんがここまで驚くのも分からなくはない。



「どういう意味もなにも、俺は未来のことが好きなんです。真剣に交際していま……」




「し、真剣ってお前!!しょ、祥子も祥子で気付いていたのか!?2人の関係に!!」




声を荒げる父さんに、周りの目が集中する。




「勇吾さん、落ち着いて……。えぇ、少し前にね……。ほんの些細なことなんだけど、未来の雰囲気が変化したことに気付いて」



そんなことで……



さすが実の母親だ。




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