動化家2
1つだけの願い
おばあさんも外に出てきた。おばあさん「この種は、青い薔薇だね。」リリ「知ってるんですか?」おばあさん「おじいさんとの思い出の花だよ。」リリ「おじいさんは?」おばあさん「息子が亡くなった後に、亡くなったよ。」リリ「ロイは覚えてたんですね。」おばあさん「私は、今は何の為に生きているのか分からないんだ。」リリ「おばあさん…。」おばあさん「ロイからの探し人が分かって良かったよ。」おばあさんは涙を流していた。リリ「1つだけなら…。」おばあさん「1つ?」リリ「1つだけなら願い事、叶えて差し上げます。」おばあさん「そうかい。私の願い事は、ロイと一緒に暮らす事。魔法使える訳じゃないのに出来るのかい?」リリ「任せて下さい。」2人は家の中に入った。リリ「この者の息子ロイを死者の国から、新たに命を与え、地上の世界へと導きたまえ!」赤いネックレスが光った。次の瞬間、赤い光の中にロイが現れた。ロイ「ここは?」おばあさん「ロイ!ロイなのかい!」ロイ「おばあちゃん。それに、リリ?」リリ「うん。」ロイ「ありがとう。」リリ「いいえ。2人仲良く暮らしな。」リリは出て行った。すると、ライバが来た。ライバ「よくやった!お前にこれをやろう。」渡されたのは小さな星型のチャーム。ライバ「これは人の心を暖かくした者に差し上げる物だ。この星型のチャームは、おばあさんの心だよ。」リリ「あなたも魔法使い?」ライバ「そうだ。私は人の心が分からないんだ。だから、サリア様に頼んだんだ。この星型のチャームを10個早く集めた方を、勝者として、月に1回、開かれるパーティーに来て欲しい。それでは、私はここで。」ライバは魔法で消えた。リリ「ジオラには負けないんだから!」リリはやる気を出していた。
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