ずっと待ってる

母はベッドに横になっていた

しばらく見ることのなかった

兄弟や親戚が集まっていた

担当医が僕らに言った

「お母さんは脳死状態です」

???

「脳に酸素が行かなくなっています」

???

「お金がかかりますが」

??

「生きながらえさせることは出来ます」

この人は何を言ってるんだろう

そう思った

しばらくして

「お前が診てきたんだ、お前が決めろ」

一番上の兄が僕に言った

弟は

「もうダメなら・・・楽にしてあげてくれ」

そう電話で答えた



・・・・・・・

僕は母につけられた機械を

「止めてください」

そう

伝えていた


僕は母の死を望み

母を殺した



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