隣の席のオオカミ!【完】
「それに、体育祭は出てもらうよ」

「はっ?」

生徒会長の言葉に、葉山君は目を見開いた。

私も正直、葉山君と同意見だった。


「お前はうちの見せモンみたいなモンだからね。お前が出ると聞けば、体育祭は大盛り上がりだ」

「ハッ、そーいう魂胆かよ」

「もちろん、出てくれって言ったって、お前は微動だにしない」

と、言うと、生徒会長は私を見た。


え?

ま、待って。

また、イヤな感じが……。


「だから、桐谷さんを使わせてもらったよ」

「え?」

私を使った……?
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