家族☆ごっこ★
「見たけど・・・忘れる。
大丈夫だって。」

光の声

「だって…忘れるって…恥ずかしいよ。」

「安心しろ すぐにバスローブ着せたから。」

パニック状態。

裸を好きな人にみられるなんて・・・・。
それも自信もなんもない ぽっちゃりとした裸で・・・・。


「悪かったな。無理やり入れさせて。」

「信之介は?」

「寝てるよ。」

私は大きなため息をついた。

「ほんとついてない・・・・・。
絶対に忘れて・・・・。何もみなかったことにして。」

「わかったって・・・・。」

冷たいタオルを目にまで押し付けられて
幸いなのかガッカリなのか
どアップの光を見ることはできないけど

「私ったら・・・・ほんと嫌い・・・・。
自分がイヤになる。よりによって男の人の前で
こんなことになるなんて…もうお嫁にいけない。」

「嫁?何で?」

「何でって・・・・・。」

「いいじゃん ここで家族してれば。
寂しくないだろ。」

「そうじゃなくて・・・・あ もういいや。
なんかショックすぎてダメみたい。」

「そうそうもう観念しろ。」

光の声が笑ってる。
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