家族☆ごっこ★
「仕方ないな・・・。」

光は私を少しずらしてソファーをベットにした。

そして私を寝かせて自分も横になった。
大胆な事を言った自分に羞恥心もあったけど
こんなひろいとこで 一人で寝るのは心細かった。

「ありがと。」

「うん。俺ここで少し勉強してから寝るから
先に寝てて。」


光の後ろ姿をながめている。

光の気持ちはとってもまだ無理でも
こうやって一人占めできる環境に感謝した。

恋ってこんなに幸せでいいんだろうか。


裸を見られてしまったことは不覚だったけど・・・
光の優しさがめちゃめちゃ嬉しい。

光 好き


大好き・・・・・・。


そう私が言ったらどんな顔するのかな。

光が安心しきってる家族ごっこの中だけしか
もしかしたらこんな顔 見せてくれないのかもしれない。


だからまだ言えない……。

言っちゃダメな気がする。


シャープの音が眠りに誘う。
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