家族☆ごっこ★
「光・・・・出かけるから・・・
信之介・・・。」

光は安らかな寝息を立てている。


「困ったね…。だけど…。ね・・・ひか・・・・。」


メールを受信したのか 携帯の画面が光って
一瞬だけ 


『ずっと忘れられなかった。』ってメールを
読んでしまった。


メール受信のバイブで光が目を覚ました。

「あれ 何してんの?」

寝ぼけまなこのいつもの光。

「出かけるから…信之介…お願いしたいんだけど。」

「あ ごめん なんかうとうとしてた。
部活がないと思うと気が抜ける。いいよ。起きるから
おいで 信之介・・・・。」

信之介を抱くと ベットの中にもぐりこんだ。


信之介が出たいって暴れてるのを
光が何度も 毛布をかけてからかってる。

「あはは・・・おまえも一丁前にけっこうハッキリしてるんだ~。」

いつもの光のテンションにホッとした。


「じゃあ 行くね。」

「うん。」

部屋を出て暗い気持ちになった。

ずっと忘れられなかった・・・・って・・・。
私の知らない光を知ってしまうのが怖くなった。
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