家族☆ごっこ★
繋がった糸
「輝紗貴~~ひさしぶり。」

暗い顔をしていた輝紗貴が輝くような笑顔を見せて
私に飛び付いた。

あ この香りって……。
光と一緒?


「ここちゃん~~あいたかった~~。」

嬉しそうにしてくれる輝紗貴に感動した。

「うちも会いたかったよ~。」

こんな美少女と抱き合う冴えない私…。
現実に戻ってため息が出そうになった。

「ね ここちゃん
痩せた?何かすごくキレイになったよ。」

「やだぁ 輝紗貴に言われたらなんか照れるよ。」

「うんうん 痩せた!!!
マジ綺麗になってビックリ~~彼氏できた?」

「彼氏はできないけど…好きな人はいるの。」

輝紗貴になら多少言ってもいいか。

「好きな人?片想い?」

「うんめちゃめちゃ片想い……。
なんか昔の恋が…忘れられないみたい。」

「そうなんだ。私と同じだね。」

「相変わらず忘れられないの?」

「ちゃんと会って振られたいの。
じゃないと前に進めない。」

「わかる気がするわ。」

「そんな話もしたかったし ここちゃんの話も
聞かせてね。どうする?どこに連れて行ってくれる?」

美鈴たちに連れて行ってもらった
カラオケボックスに輝紗貴を連れていった。
< 176 / 271 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop