家族☆ごっこ★
すごい黄色い歓声が聞こえてどうしても気になって
二階の入り口からそっと入った。

「見た~~ピカくん素敵だね~~。」

「めっちゃうまいし!!」

女子の黄色い声は 光なんだと知って驚いた。

「ピカさま~~ぁ~
ピカさまの彼女になりたい。」

そんな話で盛り上がっていた。
私はそんな後頭部をよけながら光を追った。


ボールが光の足に吸いついているようだった。

光がボールを持つと黄色い声が大きくなる
そのままボールがゴールになると
またさらにその声が大きくなって

ゴールを決めた 光は爽やかに微笑む。


いて・・・・っ


私の心臓にキューピットが矢を放った。


私の知らない光が 走っている。
かっこよくて爽やかで…人気者で…
何よりすごくフットサルがうまかった。

もう・・・・
私 光に恋しちゃってるよ。

私の前にいる光
そして今 そこにいる光

本当の光はどんな光なんだろう。
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