【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
「なあ…今日は車で送ってくからのってけよ…」

『いや…いいです。電車ありますから…大丈夫です』

「こんなくらい時間に女一人で大丈夫なわけないだろ…」

「そうだよ。七瀬くん。潤に送ってもらいな。
 こんなだけど、信じて問題ないから。俺が保証する…」

そうじゃないんだよねぇー。
あれ以来、男の人と二人っきりで車に乗るのが怖いんだ…
和人と達也は長年の付き合いだから平気だけど…

これ以上拒否するのはいけないよね…


『じゃぁ…お言葉に甘えて、お願いします』ペコリ

私は、みんなと一緒に駐車場にむかった。

みんな乗ってきた車に乗り込み、どんどん帰っていく。


「俺の車これだから…乗って。」

言われた車は、みんなと違って、高級外車。

なんだか意外…みんなみたいなスポーツカーなのかと思ったから。


「意外って思ったでしょ。
 これはうるさい音を立てたらまずい時に使う車…さっ…乗って…」


私は、彼の言葉に従い乗った。

心の中で、大丈夫と呟きながら…
< 32 / 166 >

この作品をシェア

pagetop