【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
毎日こんな日常だけど…

そんな中 私はある人と一年前恋をした。

病院に出入りしている営業マン。

俗にいうプロパーさん…今はそうは言わなくなったけど…

自分の会社が作った薬を病院で使ってほしいと営業に来ている人だ。


営業さんは各科のドクターへ挨拶に行くのだが、必ず、院長にも挨拶に来る。

他のドクターは外来中でも受け付けるようだが、

院長は決して外来中 営業を受けない。


それは、患者さまが優先だということ。

そのために、院長を捕まえるのがかなり難しいようだ。

外来が終わっても、その後会議があれば、営業さんは門前払い…

営業さんには申し訳ないけど…それが院長という人。


ある時、院長が外来中に私のもとにやってきた営業マンがいた。

何カ月も院長のもとに通っているのだけど、なかなか会うことができないとのこと。

たびたび、訪れる彼をなんとなく気になるようになっていた。

彼は私の4歳年上の人。

気になる人から好きになった人になるまでさほど時間はかからなかった。
< 5 / 166 >

この作品をシェア

pagetop