【完】あなたの傍で・・・何色に染まりますか
でも、私は仕事とプライベートは分けることに徹していた。

今までも、いろんな嫌なことがあっても、病院を出たら口にしないし、忘れる…

その生活がよかったのだ。

仕事のことを彼が聞いて来ることがあっても、絶対に話さなかったのだ。

彼は、それが目的なのだから、なんとしても私から院長の情報を欲しがった。


彼と付き合い始めてから4か月くらいたったころから、

彼と連絡をとりあうことも少なくなっていた。

そして、半年…彼から、別れを告げられた。


私は理由が分からなかった。理由を聞くと…
「君にはあきれる…好きな男のためにも仕事には忠実過ぎて…」

それは、私が情報を流さなかったからといわれているのと同じ。

その言葉を理解するのは私ですら簡単だった。

最悪だ…こんな人を信じていたなんて…

でも、私はかなしくなんてない。

そう思うことにして、私はいつも通り業務についていた。


それが、今から半年前のこと。

正直今でも傷が癒えていない。

男の人の言葉を信じられなくなっていた。
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