イメージチェンジ
買い物を一通り終えて町を歩いていると男の人に話しかけられた。

「ねぇ、君達可愛いね。これから遊びに行かない?」

君'たち'?お姉ちゃんだけじゃなくて私にも言ってるの?

嬉し……

「私達急いでるので。華恋行くよ。」


嬉しいと心の中で言い終わる前にお姉ちゃんが断った。


ガシッ

「ビクッ」

突然男の人から腕を掴まれた。

「あの、離して下さい。」

「嫌だっていったら?」

お姉ちゃんは気づかないでどんどん歩いて行く。
助けを呼びたいけど、怖くて声が出ない。

掴まれた腕をブンブン振ってみるけど、全然離れない。

それどころか、だんだん力が強くなっていく。


(怖い。助けて。海斗君。)

私は無意識に心の中で海斗君に助けを求めていた。



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