面倒臭がり屋の恋!?(仮)



目の前にいるのは、田川さんじゃない。

どうしてか――池波くんがいる。

会社の、後輩の池波くん。

金曜、私を誘った“あの”池波くん。


『志葉…先輩?』

「っ・・・。」


やばい。

みられた。


目の前の人物に驚いてなどいられない。

この状況…かなりヤバい。


私はいつものダサメガネで、髪はおろしてるけど乾かしていないし…何よりこの格好。

全身ジャージだ。

まだ新しい方で良かった。

愛用の中学校の時のオンボロジャージじゃなかったことだけは、唯一の救い。


でも――。


『志葉、茉子…先輩ですよね?』


この状況は、かなりヤバい。





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