面倒臭がり屋の恋!?(仮)



「分かってるって――」

『そうさ。茉子の気持ちは十分分かってるから。付き合おう。』


はい…?

失礼だけど、コイツ馬鹿かと思った。

だって、私の気持ちが分かったって…それで、何で付き合おうとかになるわけ?


「…あの、意味が分からないんですけど。」

『は?』


は?じゃないよ。

こっちが、は?なんですけど。

ゴリラの間抜け面は、正直言って気持ち悪い。


「私は、小島さんとは付き合いません。」

『っ…何で、今日の午前中、君は俺にコーヒーを淹れてくれたじゃないか!』


……は?

一日中働かせて疲れ切った脳で、今日の午前の自分の行動を思い起こす。

…そういえば。

私、小島さんにコーヒー入れたわ。


でもあれは…――




< 63 / 91 >

この作品をシェア

pagetop