俺様アイドルの甘いキス
「車に乗るぞ」
そう言って、家の前に止まっていた高級な黒塗りの車に私を乗せ、自分も乗り込む。
後ろの座席に私と青葉くんが並ぶ。
間もなく車が動き出す。
「さっきはびっくりしたよ。青葉くんがお母さんと話してるんだもん」
「夜に連れ出すんだから、挨拶して当然だろ?」
さっきのようなアイドルフェイスじゃなく、いつもの不敵な笑顔をする。
「でも挨拶するなんて思わなかった」
「アイツはもうしたのか?」
…アイツ?
「誰のこと…?」