冗談ばかりの彼氏さま
「巽ったら……っ!
もぉー!!……っいた!え?椋也?」
巽にこれでもかってくらい、嫌悪の眼差しを向けていると、突然、椋也があたしの腕を掴んで歩きだした。
てか、痛い!!
強く握りすぎだからーっ(泣)!
「そーいえば俺、用事があって結真のとこ来たんだった。来てもらえるかな?ね、ゆーま?」
…嫌な予感しかしない!!
「あ、でもチャイムが鳴………いたたたたたっ!
離して、引っ張んないでー(泣)」
あたしは一人じゃ抜け出せないと思い、翔子と巽に助けを求めた。
いざ。涙目で二人を見つめる…っ!
しかし、二人は
ふいっと自然に目を逸らした。
「ほら、巽。アンタのせいで、遊谷くん傷ついちゃったじゃない」
「はあ?コイツが傷つくとか有り得ねぇ。むしろキレてんだろ。余裕ねぇな、まじで」
翔子は
あくまで椋也を王子様だと思ってるから、不機嫌でキレてるんじゃなくて、悲しんでいると思ってて
巽はまたさらに椋也に
挑発的なことをぶちまけた。