エゴイストよ、赦せ
簡単だった。
床冷えの箱庭の、底知れぬ海の底。
横たわる愛しい肢体は死体。
触れたくちびるが、氷の冷たさ。
漂う時間も呼吸を止めた。
彼女は、人形のようにピクリとも動かなかった。
動かなくなった。
壊れた。
壊した。
両の手で。
誰の手だ?
おまえの手だよ。
僕か?
おまえだ。
僕が壊した?
何を壊した?
彼女さ。
彼女って誰だ?
ローサだ。
ローサ?
ローサだ。
ローサ!?
“アハハハハハハ!”
笑い声がこだまする。