お嬢様と執事。~桜の奇跡~
え……?
『参じるのが遅れてしまい
申し訳ございません』
「……あなた、何でここに?」
彼が答える前に私はもう一人の犯人に捕まれた
「っ、!?」
私の頬に冷たい物が触れる
――これは、ナイフだ
『てめえ、なめたマネしやがって
これ以上近づいたらこいつの
顔に傷つけるぞ!!』
『桜様っ、』
彼が私の方に走り出した時、
『くそっ……』
犯人がナイフを持つ手を振り
上げた
「危ないっ……!」
――ザンッ