F組探究部
風「くそっ!体育館なんて沢山有りすぎる!!」
学校から出ていったいどれぐらい経っただろう。
走り周りそろそろ限界がくる。
しかし休憩とか悠長な事を言ってられない。
風吹にとって初めて友情と言うもの教えてくれた人物。
初めての友達が拉致された。
それだけで嫌な汗がかく。
風「くそっ…、草川無事でいろよ!!」
そしてまた走りだした。
藤「あ゙あ゙っ風吹のやつどこ行った!?」
千「こんだけ広いからな、探すのは大変だな」
和「すごい他人事だね。」
岸「仕方ねぇな、別れて探すかぁ」
「「了解」」
毎回恒例“森谷特性あみだくじ”で決める。
浅井は折原とペアになった。
鈴「解散んん!!!」
「「おーっ!!!」」
浅井・折原ペアはちょっと町外れのところを小走りで風吹を探していた。
隣は田んぼ、畑。
折「風吹どこだー(棒読み)」
浅「田んぼぉ畑ぇ♪あっザリガニ!!」
一応探してる(?)田んぼと畑を抜けると建物がいっぱいの所まできた。
ここの大半の建物は現在使われていないため不良が集まるらしい。
折「風吹ぃどこだ?」
浅「風吹君どこぉ?」
ガンッ!!!
浅「うわぁあっ!!!!!」
もんっのすごい音が聞こえて1人でビックリする浅井。
隣で軽く折原が笑った。
軽く恥ずかしい浅井は顔を隠したが…、
ガンッ!!!
浅「うわっ!!!」
折「浅井っ…ビビりすぎ……」
再び同じもんっのすごい音が鳴った時またビックリしてしまった。
今度こそ声に出して笑う折原だった。
ビビりながら音のするほうに足を進めるとそこには、
浅「風吹君!?」
折「見つけた。」
風「浅井と…折原だったか?」
折「あぁ、ってお前何やってんだよ」
風「るせぇよ…、」
折「んん?声が小せぇよ」
何やら急に大人しくなった風吹に首を傾げる。
不思議に思った。
すると風吹が壁を背に座り込んだ。
風「俺どーすればいいか分からねぇよ…、」
浅「風吹君…」
そのまま膝を抱えてしまった風吹になんて言ったらいいかわからなかった。
彼の声は弱々しかった。
風「前は友達なんていなかったからっ馬鹿馬鹿しいなんて思ってた!!!」
浅井達は風吹の話を黙って聞いていた。
多分風吹が草川以外の人に弱さを見せるのはあまり無いことだと思ったからだ。
だんだん風吹と探究部の仲はよくなっていた証拠だった。
風「なのに…何でこんなに焦るんだよっ!!……分からねぇ…よ、」
折「それはな…」
それまで黙っていた折原が風吹に近づいていった。
そして風吹の前で立ち止まった。
折「お前が草川を大切な友達だと思ってるからだ。そんな友達を助けたいだろ?」
風「折原……、お前案外良い奴なんだなっ」
折「案外はよけいだ!」
折原が手を差出し風吹がそれを掴み立ち上がる。
何だかジーンときてしまった浅井だった。