トライアングル×3―秘密の三角関係―
あたしは悠と、悠の家で降ろされた。


「入って?」
「お、お邪魔します…」

3度目だけど男の子の家って緊張する。


「テキトーに座ってて」

「彩菜ちゃん…」


あたしはつい、胸に引っかかっていることを口にしてしまった。


「あぁ。あの女か。なんか胡散臭い。」
「え?!」
「俺わかるんだよ、なんとなく。裏表ある人間が、さ。芸能界はごまんといるからさ。」
「ああ……え?!でもあの可愛らしくて人気の彩菜ちゃんも!?」


あたしは信じられなくて声をあげた。


「あぁ…だから理佐がありのままの女ってのもわかる」
「あ、たし…?」
「お前みたいな女…他にいない」


そうして悠はあたしに優しいキスをした。


考えたら、密室に二人きり…って…


あたしはそんな考えも途中ままならなくなる程、甘く深いキスをされる。
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