トライアングル×3―秘密の三角関係―
あたしは変わらず涙目で、髪を乱して、赤い顔をして村上くんを見上げた。


あっ…憧れの村上くんには違いないけどっ…

まさかこんな形で好きな人と…キス…なんて!!!!


「…オイ」


村上くんは構わずにそっとあたしに触れようとする。


「さっさわらないで!」
「…一応俺、世間で抱かれたい男ベスト5なんだけど」
「せっ世間と同じとは限らないでしょ!!」
「···ムカつく」


そう言って村上くんは無理やりあたしの両腕をつかんだ。

あたしは怖くて目をぎゅっとつぶった。


「…んな顔をさっきからするから…苛めたくなるんだよ!」


ピシッ


「いたっ」


あたしはデコピンされたおでこを片手で押えた。


「三浦サン。名前は?」
「理佐···」
「理佐。これから仲良くしような。」


ニヤリと意味深な笑顔を向けられた。


「····」
「返事は?···じゃねぇと襲うぞ。」
「いっ…は、はい!」
「俺、ちょっと燃えてきた」
「はぁ?」



「ぜってー俺のこと好きにさせてやる」


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