トライアングル×3―秘密の三角関係―


ある日事件が起きた。

けど、その事件より数時間前に遡って…



俺は学校生活を大人しくして目立たないようにしていた。


「あの…はい。」


後ろの席の三浦サンからプリントがまわってきた。


「つ…」


俺は不覚にも指を切ってしまった。

大事な商売道具なのにやっちまった…。


そんな俺の指をみて三浦サンの方が慌ててる。


あ?絆創膏?

今時こんなものちゃんと持ち歩く女もいるもんだな。


「ありがとう」


俺はその三浦サンから貰った絆創膏をその場で巻いた。

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