トライアングル×3―秘密の三角関係―
そういって亮介の視線があたしの先を行く。

振り向くと悠が立っていた。


「…一歩遅かったか」

「ま、今ジャマされたとしてもすぐにゲットしてたけどな。」


二人の視線のぶつかり合い、間に立つあたし。


その時予鈴が鳴った。


「理佐いくぞ」
「え?う、うん」


あたしは悠とそこから一緒に教室に戻る。

後ろでは亮介がひらひらと手を振っていた。


「…さぁて…次はどうすっかな」
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