トライアングル×3―秘密の三角関係―
亮介は…最初は怖いし軽いし、苦手なタイプかと思ったけど…

でも本当は優しいし、ちょっと乱暴だけど気持ち伝わってくるのがわかる。

悠…は…片思いだったけど…

本当は全く別人の強引な人で、わけわかんなくなっちゃったのは正直なところ…。

俺様だけど、あたしを大事に想ってくれてて。
でもまた信じられなくなったのかも…。

今日あんなこと聞いたから…


「ごめ…わかんない…」

「今日はとりあえずゆっくり寝ろ」

悠があたしの頭を優しくなでた。

あたしは二人に挟まれ、安心から気が抜けて吸い込まれるように眠りについた。



「“ハルカ”は勿論、コイツに話つけんだろ?」

亮介は目で雑誌を指す。

「当たり前だ」

悠の目は静かにでも確かに怒りを映し出す。


「つーか新田、お前もそのうちカタつけるからな。」

「オレは理佐を絶対モノするぜ」


そんな話なんて知らず、ぐっすりあたしは眠ってた。

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