告白タイム
早速ピンチ
10分を切ってから、私はただただ校内中を走り周っていた。
途中まで知恵美と一緒にいたんだけど、放送で「生徒は全員別行動」だと新が言ったため、私と知恵美は別行動を取ることになった。
そして良い隠れ場所も中々見つからないまま、私は校内中を駆け巡っているのだ。
もちろん、男子に見つからないように。
まあ、見つかってもこんな私に告白する物好きなんていないだろうけど。
私は普通。ノーマルフェイスだ。
知恵美は大変だろうなあ…。
私の数倍は可愛い知恵美に、私は同情の気持ちを知恵美に送る。
伝わってるかどうかは別として、今私は放送室を探している。
委員会も私はいつも図書とか美化委員だったし、今まで放送に関わる事の仕事が無かったためか、私は今必死に探している。
校内の地図くらい、把握しておけば良かったかなあ…。
今さら後悔してももう遅い。男子達から逃げながらも、私はただ探すしか無いんだ。