パーフェクトキング~俺様なヒーロー~



かき氷を半分くらい食べたところで、ケータイが着信を知らせた。




それは久しぶりの、彼氏からの着信だった。



慌てた自分を落ち着かせて、深呼吸をしてから通話ボタンを押した。



「もしもしっ…」



『よ、久しぶり』



つっても一週間しか経ってないか、と付け足したのは渡瀬先輩。



電話で聞く先輩の声は、いつもより低い気がしてドキドキする。




< 56 / 305 >

この作品をシェア

pagetop