Anathema Reaper-呪いの収穫者-

リュカはフンと鼻をならすと、思いっきりそっぽを向いた。
腕を組ながらブツブツと文句を言う。

「せっかく私がいてあげてると言うのに……感謝くらいしなさいよね」

「何でそうなるんだよ?」

「私がいなきゃ、絶対に死んでたでしょ?」

「まぁ、うん……」

事実なので否定できない。
廉は困ったように顔を掻いた。

「分かればよろしい。とっとと始めるわよ!」

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