素直じゃないあたしを温めて

そっか……

付き合うって事は、

そういう事もするっていう意味なんだよね。



なんか……

ちょっと抵抗あるかな……


だって、親がそういう事簡単にする人だったし……



「大丈夫だよ。茂里が気持ちの整理出来るまで、俺襲ったりしないし。茂里のタイミングで良いから」



柳瀬はあたしが考えていた事を見抜いたかのように、そう言った。



「うん……ありがと。って……襲うって!!あたし、絶対そんな事されたら即嫌いになるからね!」


「おおっ怖い怖いっ。でも俺、一応男だしあんまり我慢できないから、出来るだけ早く気持ちの整理つけろよ?」


「もーっほんと変態!」



そう言うと柳瀬は笑って、

またあたしを抱きしめた。
< 108 / 440 >

この作品をシェア

pagetop