素直じゃないあたしを温めて

「拓未!拓未っ!!」


意識が無かった俺が、やっと起きたのは自殺しようとした2日後。



俺は包帯で巻かれて病院のベットの上で寝ていた。




「拓未っ!!……良かったぁ……良かったぁっ……」



母さんが声を出して泣いていた。



吃驚した。

まさか泣いてくれるなんて、思ってもなかったから。




嬉しかった。ただ、単純に、俺が死にかけた事に泣いてくれるのが嬉しかった。




なのに。


その喜びはあっと言う間にかき消される。





「良かったぁ、本当に。生きてて良かった……もし自殺なんて周りに知れ渡ったら……なんて言われるか。きっと嫌な目で見られちゃうから」






────あははは。




そっか、そうだよな。



期待した俺がバカだったんだ。



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