素直じゃないあたしを温めて

きっと美砂は思ったはず、

「あの時、お前が守るって言ったんだろ」と。



2年前、確かにあたしは3人に向かってあたしが居るから大丈夫、守るから、って言った。

でも、その約束を、あたしは破る事になるかもしれないから────



だから……



「お姉ちゃんあのね、」


「何か飲む?それとも何か作ろうか?」




やめて、何も話さないで。何も……言わないで。




「お粥とか食べる?お粥作るの久々だか──」


「お姉ちゃん!!」



ガシッと美砂に手を掴まれ、

それから美砂に強く抱きしめられた。



「お姉ちゃん……私は……私は、それで良いよ」


「……え?」
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